3-2 新しいまちなみ -臨海副都心-
東京の臨海部は江戸時代より埋め立てが行われ、めまぐるしくその様相を変えてきた。
臨海副都心はその埋め立て地に位置し、東京の7番目の副都心として10 年以上前に計画
されたが、社会経済状況の変化などから開発の見直しが行われ、よりよい町づくりのた
めの努力が続けられている。「レインボータウン」と名付けられたこの町は、東京湾埋め
立て地の13 号地から有明にかけた422ha (東京ドームの約94 倍、代々木公園の約8倍に相
当)の土地に、職と住の均衡のとれた21 世紀型都市を目指している。
東京港の地盤は、鮮新世~更新世前期の上総層群が基盤をなし、その上位に比較的硬
い洪積の江戸川層と東京層が分布し、その上を沖積層と呼ばれる軟らかい有楽町層が被
覆している(図11 、表1)。
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表1 地質層序表
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図10 地質断面位置
図11 地質断面図
7)