ェイ式やフレアトプリニ-式などの破砕 度の大きい爆発的な噴火はマグマ水蒸気 爆発に多く見られる。新しいマグマ物質 が出たか否かで次のような分類もある。 ①マグマ噴火。噴出物の中に新鮮なマグ マ物質が含まれている噴火。 ②マグマ水蒸気爆発。マグマが海水や地 下水と接触して起こる爆発的噴火。火 山島の海岸付近や海底噴火等で頻繁に 発生する。 ③水蒸気爆発。地下の高温のガスと地下 水が接触して起こる爆発的な噴火。新 鮮なマグマ物質は出ない。 三宅島の噴火では、熔岩流出を伴う山 腹割れ目噴火はハワイ式~ストロンボリ 式、海岸付近や海底でのマグマ水蒸気爆 発はスルツェイ式、山頂火口から噴煙を 高く上げる大規模な噴火はプリニ-式等 に分類されるだろう。 <火山噴出物> 火山噴火に伴う噴出物は火山ガス(大 部分は水蒸気)、火山砕屑物、溶岩流、 及びそれらの混合体等がある。火山ガス (4章で紹介)を除いて以下に紹介する。 ①火山砕屑物 火山噴出物で破片状の固体物質の総称 を火山砕屑物と呼び、それが固結して生 じた岩石を火山砕屑岩(火砕岩)と呼ぶ。 火山砕屑物は粒径2㎜と64 ㎜を境に小さ い方から火山灰、火山礫、火山岩塊に区 分される。また、マグマが発泡しながら 爆発的に放出されると、玄武岩質~安山岩質マグマでは濃色でコークス状のスコリア、 デイサイト質~流紋岩質マグマでは淡色の軽石が出来る。 ②熔岩流 溶岩流は流れやすさや形態からパホイホイ溶岩、アア溶岩、塊状溶岩に分類される。 4 図4 降下火砕物による定量的な分類方法 4) a )分散度(D )と破砕度(F )の関係 b )噴煙柱高度と爆発の激しさの関係 図5 火山砕屑岩の分類 4)