19 ・泥岩(堆積岩):mudstone 礫は黒色を呈し、粒子は細かくて肉 眼では見えない。 礫の形は、角のとれた円~亜円形を 示すものがほとんどで、比較的研磨 されやすい軟らかい岩質であること が伺える。 泥岩は河口から離れた流れの少ない 海底に泥が堆積・固結したもので、 泥岩自体には特に模様は見られない が、砂岩を狭在する場合は灰色の縞模様が見られる。また、縞模様がうねっているも のは、泥が固結して泥岩になる前に海底地すべりによって、地盤が少し移動した名残 と考えられる。 特徴:黒色を呈し、礫を構成する粒子は細かくて肉眼では見えない。釘など尖った金 属で傷が付く。 ・砂岩(堆積岩):sandstone 角張った形を呈するが、角はすり減 って丸くなっている。礫の表面は、 ざらざらしていて、肉眼でも岩を構 成する粒子を見ることが出来る。 砂岩は、河口付近の流れが緩やかに なった箇所に砂が堆積・固結したも のである。 縞模様が見られるものも多いが、こ れは堆積環境の変化により、粒子の 大きさや構成物質が変化したことを示している。 右の写真には、礫中に黒い長方形の固まりが見られる。これは泥岩片で、細長く湾曲 し角が尖っているのは、泥岩が完全に固結する前に割れて堆積したためである。また、 このような他種岩をもっと多量に含有するものを、礫岩と呼ぶ。 特徴:白・灰・黄土色など様々な色を呈し、肉眼で構成粒子を見ることが出来る。釘 など尖った金属で傷が付く。