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・泥岩(堆積岩):mudstone
礫は黒色を呈し、粒子は細かくて肉
眼では見えない。
礫の形は、角のとれた円~亜円形を
示すものがほとんどで、比較的研磨
されやすい軟らかい岩質であること
が伺える。
泥岩は河口から離れた流れの少ない
海底に泥が堆積・固結したもので、
泥岩自体には特に模様は見られない
が、砂岩を狭在する場合は灰色の縞模様が見られる。また、縞模様がうねっているも
のは、泥が固結して泥岩になる前に海底地すべりによって、地盤が少し移動した名残
と考えられる。
特徴:黒色を呈し、礫を構成する粒子は細かくて肉眼では見えない。釘など尖った金
属で傷が付く。
・砂岩(堆積岩):sandstone
角張った形を呈するが、角はすり減
って丸くなっている。礫の表面は、
ざらざらしていて、肉眼でも岩を構
成する粒子を見ることが出来る。
砂岩は、河口付近の流れが緩やかに
なった箇所に砂が堆積・固結したも
のである。
縞模様が見られるものも多いが、こ
れは堆積環境の変化により、粒子の
大きさや構成物質が変化したことを示している。
右の写真には、礫中に黒い長方形の固まりが見られる。これは泥岩片で、細長く湾曲
し角が尖っているのは、泥岩が完全に固結する前に割れて堆積したためである。また、
このような他種岩をもっと多量に含有するものを、礫岩と呼ぶ。
特徴:白・灰・黄土色など様々な色を呈し、肉眼で構成粒子を見ることが出来る。釘
など尖った金属で傷が付く。