21 表3 No.22号で紹介した運河 運 河 名 紹  介  内  容 幅 員 あけぼの運河 江東区新木場からあけぼの水門から潮見・新砂地区まで 100m 平和島運河 平和島運河沿いの大田区大森東地区は海岸環境整備事業 により暖傾斜堤防を整備している。 110~180m 汐見・汐浜運河 一部護岸には大地震にも耐えられるように、既設護岸の 全面に補強護岸が整備されている。 33~65m 晴海運河 隅田川河口部から豊洲と晴海を隔てる運河である。 180m 朝汐運河 隅田川と晴海運河との間に平行する。係留船舶が目立つ。 90m 芝浦・新芝運河 新芝・芝浦運河 27~55m 京浜運河 天王洲から京浜島付近 150m 勝島運河 海岸保全施設整備事業により親水性を考慮した緩傾斜型 堤防の採用 110~ 180m No.22号は発行から現在 までに12年が経過してい るが、その間、運河ルネッ サンスの実際の推進地区と して、平成17年に2地区、 平成18年に2地区の計4 地区が東京都港湾局より指 定された。これらは規制緩 和などにより水辺の土地利 用に親水性をより高めてい る(図19)。 かつて、陸上運送が主流 になる以前の舟輸送は物流 の中心であったことに加 え、運河は人々の生活に欠 かせない伝統的なものとし て扱われてきた。舟遊び も江戸っ子にかかせない、 「粋 いき 」な遊び人の称号であ ったため、運河の復活に想いを寄せる人も多い。 また都市の中の運河は、水辺都市として有名なベニス、アムステルダムにおいては観 光の「めだま」として扱われているなど、ここ大都市「東京」でも観光資源として大い に魅力を発揮し、今後さらに発展することが期待されている。 図19 運河ルネッサンス推進地区(Google Mapに加筆) 芝浦地区H17.6指定 勝島・浜川・鮫洲地区H18.10指定 品川浦・天王洲地区H17.6指定 朝潮地区H18.3指定 運河ルネッサンス推進地区