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き「通勤五方面作戦」が進む中で昭和41年(1966)に中野駅~荻窪駅間の複々線化が
完成し、中央緩行線の電車と営団地下鉄東西線(現・東京地下鉄東西線)乗り入れの電
車がこの区間に運行されています。昭和44年(1969)には複々線区間が三鷹駅まで延
長されました。しかし、それ以降計画はほとんど進まず、三鷹駅~立川駅間の複々線化
事業は事実上の凍結状態になりました。
2)立体化する中央線
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開かずの踏切による街の分断と交通渋滞を解消するために、平成8年度(1996)から、
東京都やJR東日本などが事業主体となって、自動車税やガソリン税を財源として、三
鷹駅~立川駅間約13.1kmのうち掘割の国分寺駅~国立駅間を除いた区間で連続立体交
差事業が行われています。本工事は平成11年(1999)から始まり、下り線は三鷹駅~
国分寺駅間が平成19年7月1日に、西国分寺駅~立川駅間が平成21年(2009)1月11日
に、上り線は三鷹駅~国分寺駅間が同年12月6日に、西国分寺駅~立川駅間が平成22年
(2010)11月7日に高架に切り替えられ、合計で18か所の踏切を解消しました。この後は、
仮線路・駅施設や歩道橋の撤去、側道の整備、武蔵小金井駅・国立駅上り線線路増設な
どを行い、最終的な完成は平成25年(2013)頃を予定しています。
図5 中央線立体化計画(三鷹駅~立川駅)
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