14 建物を支持する基礎には、逆打ち杭を本設利用したパイルド・ラフト基礎を採用して います。なお、地下水位は深度4m前後にあり、液状化層は堆積していません。 高層棟のラフト(耐圧盤)の深度は34m、低層棟のラフトの深度は22mであり、いず れのラフト直下にはN 値50以上でS波速度400~470m/secの堅固な固結砂層(上総層群) が堆積しています。 一方、杭基礎部では、場所打ちコンクリート杭(アースドリル工法)が選定されました。 高層棟を支持する柱に最大90MNにも及ぶ大きな軸力が作用することから、杭先端深度 は、深層載荷試験を実施して、場所打ち杭先端地盤の長期許容支持力度3,000kN/m 2 確認して、GL-42.0 ~ 54.0m(上総層群)としています。なお、必要な杭間隔を確保で きない一部の柱下には、場所打ち連続節付き壁杭(スーパーナックル・ウォール)を配 置しています。 表6 虎ノ門ヒルズの概要 名  称 用 途 階 数 高さ 構造物基礎位置 基礎形式 下端深度GL-m 支持層 虎ノ門ヒルズ オフィス・ホテル・ マンション・店舗等 地上52階 地下5階 247.0 パイルド・ ラフト基礎 22 ~ 34(ラフト基礎) 42 ~ 54(杭基礎) 上総層群 (砂)