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建物を支持する基礎には、逆打ち杭を本設利用したパイルド・ラフト基礎を採用して
います。なお、地下水位は深度4m前後にあり、液状化層は堆積していません。
高層棟のラフト(耐圧盤)の深度は34m、低層棟のラフトの深度は22mであり、いず
れのラフト直下にはN 値50以上でS波速度400~470m/secの堅固な固結砂層(上総層群)
が堆積しています。
一方、杭基礎部では、場所打ちコンクリート杭(アースドリル工法)が選定されました。
高層棟を支持する柱に最大90MNにも及ぶ大きな軸力が作用することから、杭先端深度
は、深層載荷試験を実施して、場所打ち杭先端地盤の長期許容支持力度3,000kN/m
2
を
確認して、GL-42.0 ~ 54.0m(上総層群)としています。なお、必要な杭間隔を確保で
きない一部の柱下には、場所打ち連続節付き壁杭(スーパーナックル・ウォール)を配
置しています。
表6 虎ノ門ヒルズの概要
名 称 用 途 階 数
高さ
m
構造物基礎位置
基礎形式 下端深度GL-m 支持層
虎ノ門ヒルズ
オフィス・ホテル・
マンション・店舗等
地上52階
地下5階
247.0
パイルド・
ラフト基礎
22 ~ 34(ラフト基礎)
42 ~ 54(杭基礎)
上総層群
(砂)