5 また、表2は、東京都に建設された一番高い超高層ビルの竣工した年代順に示してい ます。東京都で現在一番高い超高層ビルは、高さ248.1mのミッドタウン・タワーです。 日本で高さ300mを超えるビルが無いのは耐震構造や地盤などの理由もありますが、 一番の理由は航空法による高さ規制にあるそうです。 表 2 東京都の超高層ビルの変遷 5) 竣工年 名称 高さ(m) 階数 所在地 1964 ホテルニューオータニ 72.1 17 千代田区 1968 霞が関ビルディング 156.0 36 千代田区 1970 世界貿易センタービル 162.6 40 港区 1971 京王プラザホテル 179.6 47 新宿区 1974 新宿住友ビルディング 210.3 52 新宿区 1974 新宿三井ビルディング 224.9 55 新宿区 1978 サンシャイン60 239.7 60 豊島区 1991 東京都庁第一本庁舎 242.9 48 新宿区 2007 ミッドタウン・タワー 248.1 54 港区 表3は、東京都内にある高さ160m以上の超高層ビルをまとめたものです。また、図 1は、これら超高層ビルが建てられている場所を示していますが、港区が一番多く、次 いで新宿区、千代田区、中央区、江東区、渋谷区、豊島区の順に、鉄道の駅周辺に多く 建てられています。 2011年3月11日14時46分に発生した東北地方太平洋沖地震(M9.0 最大震度7)では、 長周期地震動(大きな地震で生じる周期が数秒以上のゆっくりとした大きな揺れ)によ り、東京都内の超高層ビルで大きな揺れを観測しました。また、低層階に比べて高層階 で大きな揺れが発生しました。これを受けて、国土交通省では平成29年6月24日、長 周期地震動への対策をとりまとめ、地方公共団体等の関係団体あてに通知しています。