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2.駅周辺の再開発
2-1 土地利用
高輪ゲートウェイ駅が新設された場所は、以前は広大なJRの車両センターが存在し
ていました。品川駅の北側地区は品川車両基地とも呼ばれており、特急列車や寝台列車
等の数多くの車両が置かれていました。新駅はこの車両基地があった敷地の西側に位置
しています。北側にはJR田町駅、南側にはJR品川駅があり、西側の国道15号と並行す
る形で南北にJR線が走っています。東側には東京都下水道局所管の芝浦水再生センタ
ーがありますが、環境モデル都市形成の取り組みとして、老朽化した施設の再構築を行
い敷地の上部には業務・商業ビル「品川シーズンテラス」が整備されました。新駅自体
は準工業地域に位置しておりますが、周辺には住居地域、商業地域が近接しており、再
開発によってこれから多様化されるこのエリアのネットワーク構築の中心的な存在と
しての役割が求められています。
第1種
中高層住居
専用地域
JR品川駅
JR高輪ゲート
ウェイ駅
JR田町駅
泉岳寺駅
商業地域
住居地域
準工業地域
リニア中央新幹線
品川駅 国道
15 号駅芝浦水再生センター
図6 高輪ゲートウェイ駅周辺の用途地域と土地利用状況
2-2 品川開発プロジェクト
新駅周辺の再開発プロジェクトには、様々な事業者が関わって構成されています。
JR東日本は「グローバルゲートウェイ品川」をコンセプトに掲げ、品川駅周辺の開発
プロジェクトを進めています。その第Ⅰ期として、新駅の高輪ゲートウェイ駅前に歩行
者広場・交通広場、国際ビジネス交流拠点を整備する事業計画に令和2年(2020)か