- 9 - 2.駅周辺の再開発 2-1 土地利用 高輪ゲートウェイ駅が新設された場所は、以前は広大なJRの車両センターが存在し ていました。品川駅の北側地区は品川車両基地とも呼ばれており、特急列車や寝台列車 等の数多くの車両が置かれていました。新駅はこの車両基地があった敷地の西側に位置 しています。北側にはJR田町駅、南側にはJR品川駅があり、西側の国道15号と並行す る形で南北にJR線が走っています。東側には東京都下水道局所管の芝浦水再生センタ ーがありますが、環境モデル都市形成の取り組みとして、老朽化した施設の再構築を行 い敷地の上部には業務・商業ビル「品川シーズンテラス」が整備されました。新駅自体 は準工業地域に位置しておりますが、周辺には住居地域、商業地域が近接しており、再 開発によってこれから多様化されるこのエリアのネットワーク構築の中心的な存在と しての役割が求められています。 第1種 中高層住居 専用地域 JR品川駅 JR高輪ゲート ウェイ駅 JR田町駅 泉岳寺駅 商業地域 住居地域 準工業地域 リニア中央新幹線 品川駅 15 図6 高輪ゲートウェイ駅周辺の用途地域と土地利用状況 2-2 品川開発プロジェクト 新駅周辺の再開発プロジェクトには、様々な事業者が関わって構成されています。 JR東日本は「グローバルゲートウェイ品川」をコンセプトに掲げ、品川駅周辺の開発 プロジェクトを進めています。その第Ⅰ期として、新駅の高輪ゲートウェイ駅前に歩行 者広場・交通広場、国際ビジネス交流拠点を整備する事業計画に令和2年(2020)か