- 29 - 4-4 駅周辺の坂 港区は、23区内でも屈指の「坂が多い土地」です。名前がついている坂だけで89も の坂があります。名前のついていない坂を含めると100以上あるといわれています。 なぜ、港区には坂が多いのでしょうか。それは、港区が武蔵野台地の東端と、東京湾 に面する低地・埋め立て地から成っているからで、西北部が高く東南部が低い、全体的 に傾斜した地形なのです。 坂名には、伝説から名付けられたもの、坂からの景観や形にちなんだもの、坂の近く にあった建物にちなんだものなど、由来もさまざまです。 下記より、駅周辺の坂をご紹介します。 写真 27 伊皿子坂(いさらござか) (三田 4 丁目、高輪 2 丁目の間) ・明国人が伊皿子(いびす)と名乗ったのが町名の 由来とされる。 写真 29 桂坂(かつらざか) (高輪 2 丁目 12 番、3 丁目 19 番の間) ・かつて蔦葛(つたかずら・桂は当て字)がはびこ っていた。かつらをかぶった僧侶が品川からの帰 途急死したからともいう。 写真 28 魚籃坂(ぎょらんざか) (三田 4 丁目 8 番、高輪 1 丁目 5 番の間) ・坂の中腹に魚籃寺が存在することから名付けられ たとされる。 写真 30 三光坂(さんこうざか) (白金 2 丁目、4 丁目の間) ・本来は坂下専心寺にあった三葉の松にもとづき三 鈷(さんこ仏具)坂だったというが、日月星の三 光などともいう。 12)